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むち打ちの種類について
交通事故による後遺症の一つにむち打ちがあります。
むち打ちの種類によって痛みや治療にかかる時間も違ってきます。
医療機関で受診した時に交通事故治療を行っていく上で、ご自身がどの種類のむち打ちに該当するのか医師に確認しておくと良いでしょう。
そうすることで、接骨院での施術を希望される場合にも役立てることができます。
こちらでは、むち打ちの種類をご説明します。
・頚椎捻挫型
むち打ちの中で最も多い症状で、事故の衝撃で首が揺さぶられ、むちのようにしなることで起こる痛みです。
首を固定する筋肉と靭帯が傷ついて首、肩、背中の張り、身体のだるさや重さ、頭痛やめまいを感じることもあります。
痛みには個人差があり、レントゲンやMRIでは軟部組織の損傷が確認できないため、むち打ちとして診断してもらえないこともあります。
・脊髄症状型
神経以外にも、脊髄まで損傷している重症のむち打ちです。
首の骨の中にある脊髄は、脳と身体の様々な箇所に指令を伝える大切な役割があります。
その脊髄が損傷してしまうことで、身体には麻痺が残り、足のしびれ、運動障害、知覚異常などが起こります。
その他、膀胱や直腸障害などを生じてしまい、排泄するのに苦労することもあります。
・バレリュー症候群型
後部交感神経症候群ともいい、交通事故によって引き起こされた自律神経失調症です。
むち打ちによって交感神経が損傷してしまい、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態です。
交感神経と副交感神経はシーソーのような関係にあり、交互に働き合いながらバランスをとっています。
そのバランスが崩れてしまうと、首や肩の痛み以外にも、耳鳴り、めまい、頭痛、吐き気、息苦しさ、不眠、視力低下、全身の倦怠感など様々な症状が出てきます。
・神経根症状型
脊髄の運動神経や知覚神経など、様々な神経が密集している神経根を損傷してしまうむち打ちの種類です。
神経の密集部分への痛みや、神経が支配している様々な部分に障害が生じてしまう可能性があります。
神経圧迫による腕や指先のしびれ、筋力や知覚、筋力、運動能力などの低下が見られます。
また、ヘルニアなどの神経症状も起こりやすくなります。
ひと言にむち打ち症といってもこのように様々な種類があります。
病院を受診した際、ご自身がどの種類なのか把握していることでスムーズに治療が行えるようになります。
病院との併用について不安や疑問のある方、お気軽に当院にご相談下さい。